月経カップに興味があるけれど、なんだかハードル高そう…。いろいろと不安があってなかなか一歩を踏み出せない。
そんな方も多いはず。私もそんな一人でした。
けれど使い始めたら、整理中もかなり快適!もっと早く使えばよかったなと思っています。
今回は一歩が踏み出せない方に向けて、私が月経カップを使い始める前に不安だったことについて、書いてみたいと思います。

そもそも月経カップって?
月経カップは小さなシリコン製のカップを膣の中に入れて、経血をためるアイテムです。
ナプキンやタンポンと違うのは「吸収」するのではなくて「ためる」というところです。
死亡例があるの?
月経カップのデメリットについて調べていて、初めに出てきたのが「月経カップの長時間使用によって、トキシックショック症候群(TSS)を発症して死亡する例が」という恐ろしい言葉でした。
え、何それ、やめとこうかな。はじめはそう思ったのですが、詳しく調べると、「かなり長時間使用した月経カップが原因かもしれない」くらいだそう。
「TSS」自体すごく珍しい症例らしいこと、またそのときまで知りませんでしたが、タンポンの方が危ないこともわかりました。(TSSの発症の半数以上がタンポンに関係があるらしいです。)
どちらにせよ、体に入れるものは清潔にしておく必要があるという当たり前のことですね。
何事も、リスクは知っておくに越したことはないですが、この「死亡例の話」については、清潔にしてカップの使用方法を守れば問題なさそうと判断しました。
何時間使える?
メーカーや種類にもよりますが、月経カップは最長12時間つけっぱなしでも大丈夫!
忙しい日でもトイレのたびに交換しなくていいのはすごく楽で、大きなメリットです。

寝るときにも使える?逆流しない?漏れない?
月経カップを使ってみようと思った理由の一つに、「夜の漏れ」があります。
というのも、私はもともと経血量が多めで、夜は夜用を使っていても伝い漏れしてしまい、整理期間中は熟睡できていませんでした。それが妊娠出産期を経て、経血量がさらに増えたこと、育児をしながら夜も寝不足なのはかなり辛かったこともあり、月経カップに興味を持ちました。
なんと月経カップは夜間も使用可能。
上で書いた通り、最長12時間連続使用できるので、寝ている間ももちろん入れたままで大丈夫です。
心配だったのは「漏れないか」「寝ている間に血が逆流しないのか」ということです。
結論から言うと、逆流の心配はしなくてOK!理由をわかりやすく説明します。
①カップがぴったりフィットして密閉状態に
月経カップは膣の中で「真空状態(密閉)」をつくる仕組み。このおかげで、体勢を変えても中身がこぼれたり、逆流したりしにくいのです。
②寝ている間も自然な重力と体の構造で守られてる
膣と子宮の構造上、血が簡単に子宮のほうへ逆戻りすることはありません。寝ていても、血は自然にカップの中にたまります。
過去に「逆流が子宮内膜症の原因になるのでは?」という説があったようですが、これは科学的にまだはっきりしていないのが現状。実際には、月経カップの使用で子宮内膜症のリスクが上がったという証拠は今のところありません。
夜間に安心して使うためには
・はじめは昼間の使用から慣らす
・寝る前に正しく装着できてるかをチェック(位置がずれていないか)
・経血の量が多い日は、睡眠時間を考えて装着し、早めに交換するとさらに安心です
もし不安が残るようなら、「夜は他のアイテム、昼は月経カップ」と、自分に合う使い方を見つけていくのもアリです。
温泉やプールでも使える?
月経カップは正しく装着されていれば、密閉されているので水中でも漏れにくく、温泉やプールでも使用できます。
また、タンポンのように紐が外に出ることもないので、見た目にもわかりません。最大12時間使用できるタイプもあるので、長時間の入浴やスパにも対応できます。
注意点としては、
・装着をしっかり確認すること
カップがちゃんと広がって密着しているか、違和感がないかチェックしてから入水する。
・公衆浴場のルール確認すること
温泉施設によっては「生理中の入浴」を禁止していることもあるので、念のため事前に確認を。
・衛生面に気を付けること
温泉から出た後は、できれば一度カップを取り出して洗うとより清潔です。
もし旅行や温泉の予定があるなら、事前に何回か使って慣れておくと安心ですね。
装着は難しいの?
装着するのはなんだか痛そうで難しそう。そう思う気持ちはとてもよくわかります。私もなんだか痛そうで無理かもと思っていました。
でも、実際は思っていたより簡単!慣れたらびっくりするほど快適でした。
少し練習は必要ですが、周りでも、「やってみたら意外と平気だった!」って声が多いです。使いやすいサイズや柔らかさも選べ、初心者向けのモデルもいっぱいあるので心配しすぎなくて大丈夫。
無理に使う必要はないけれど、「こんな選択肢もあるんだ」と知っておくだけでも、生理がもっとラクになるかもしれません。
おわりに
月経カップは、自分のからだを大事にするためのツールのひとつです。いろいろな声を聴いて、自分に合ったものを見つけましょう。
大切なのは、正しい使い方と自分の体調をよく観察すること。
気になったら、まずは調べてみて、ご自身のペースで選択肢の一つとして取り入れてみてはいかがでしょう。

