我が家の長女は3歳児検診で視力の異常が発覚し、メガネをかけて生活しています。
こどもの弱視は早期治療ほど改善率が高いため、3歳~5歳ごろまでに発見し、治療を始めることが理想的と病院で言われました。
長女の場合、普段の生活で不便そうにしていることがなく、3歳児検診での検査がなければ発覚が更に遅れていたように思います。
当時、視力検査で使った器械があまり馴染みのないものだったので、今回はその「スポットビジョンスクリーナー」について書きたいと思います。
スポットビジョンスクリーナーとは
子どもから大人までの目の状態を、短時間で簡単にチェックできる器械です。
カメラのような形をしていて、器械の目の前に立って使います。
どんなことがわかるの?
・近視(遠くが見えにくい)
・遠視(近くが見えにくい)
・乱視(ぼやけて見える)
・不同視(左右の目のバランスが悪い)
・斜視(目の向きがずれている)
・瞳孔の大きさ(暗いところで目がどれくらい開くか)
などがわかります。
検査の方法は?
使い方はシンプル。
- 椅子に座って、カメラを見るだけ。
- 機械が自動で目をスキャン。
- 1秒ほどで測定完了。
目に光が当たりますが、痛みはまったくありません。
特に何かしなければいけないわけではないので、子どもでも簡単に検査を受けることができます。
誤診や見落としは?
スポットビジョンスクリーナーでの検査は、偽陽性(問題がないのに検査に引っかかり、視機能に異常がないにも関わらず「異常あり」と判断されるケース)が多いとされています。
特に軽度の遠視や乱視、または測定条件が悪いと、過剰に陽性と判定される傾向があります。
偽陰性(見逃し)はかなり少ないそうですが、0ではありません。
特に斜視や小さな屈折異常は見逃される可能性があります。
この検査はあくまでスクリーニング(ふるい分け)目的であり、診断を確定するものではありません。
結果にかかわらず、眼科専門医の診察が必要な場合があります。
誤診を避けるためにも、他の検査(視力検査・眼位検査など)との併用が理想です。
昔からあった?
スポットビジョンスクリーナーは、10年ほど前に発売された装置です。子どもの視力検査(3歳児健診など)で近年導入が開始されました。
なので、「上の子のときはなかったのに!」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
我が家の長男と長女は年子なのですが、長男の3歳児検診ではスポットビジョンスクリーナーを使った検査はなく、普通の視力検査でした。
長女のときには器械が導入されていて、初めて見る検査だったので、なんだろう?と思っていると、何度もやり直しの上「要検査」のスタンプが押されました・・・(泣)。
長女のことがあるので、住んでいる地域の3歳児検診に早めに器械が導入されて本当に良かったです。
こどもの弱視は発見・治療が早いほど治癒率も上がることがわかっているため、高価な器械ですが、全国で導入されると良いなと思っています。
この記事を読んでいる方の中には、お子さんの目のことで不安がある方もいると思います。
生活の中で、保護者が感じる違和感は当たることが多いです。
お子さんの視力などのことで気になることがあるときは、検診や病院などで、ぜひ一度早めに相談してみてくださいね。

