「何してるの!」ではなく「何かあった?」知っているだけでこどもが変わる〜言い換えでこどもも大人も穏やかに〜

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「お母さん怒らないで!!」

普通に話していただけなのに、不意にこどもにそう言われて、ハッとしました。

私は怒っているつもりではなくても、こどもにとっては「怒ってる」と感じる言い方だったんだなと反省。

それから話し方に気を付けるようになり、その結果、こどもがぐずることが少し減りました。

同じことを伝えるなら、お互い気持ち良い言い方ができたらいいですよね。

今回すぐに使える言い方をいくつかご紹介します。

言い換えるだけで、効果はある?

そもそも、言い換えだけで効果があるのかと言われると

「あるときはあるし、ないときはない」

というのが正直なところです。

同じ子に同じように接しても、こどもの機嫌や体調、そのときの気分で全く違う反応が返ってきます。

昨日上手くいったからと言って、今日もうまくいくわけではありません。

反対に、一度ダメでも別のタイミングではうまくいったりもするので、すぐに意味がないと決めつけてしまわない方がいいかなと思います。

言葉の言い換えに限らず、親がいろいろな引き出しをもっていると、そのときのこどもにマッチするものがあるかもしれません。

具体的な言い換え

否定を避ける言い換え

ダメ!〇〇しようね。
やめなさい!こっちにしようか。
うるさい!少し声を小さくできる?
早くしなさい!もう少しで出発だよ。
できそうかな?
触らないで!これは大人のだよ。
見るだけにしようね。

禁止されると反発したくなるものです。代替案を出して、命令ではなく提案をするようにするとこどもも受け入れてくれやすくなります。

子どもの気持ちを受け止める言い換え

泣かないの!悲しかったんだね。
教えてくれてありがとう。
そんなことしないの!○○したかったんだね。
でも、今はこうしようか。
怒らないの!怒ってるんだね。
どうしたのか教えてくれる?
何でできないの!今はやりたくないのかな。
お歌を一つ歌ったらできる?
我慢しなさい!嫌だったんだね、わかるよ。
こっちだったらできるかな?

こども(特に幼児)は、脳の発達の段階としても「感情を認識・整理・表現する力」がまだ未熟です。よくわからないけれどモヤモヤする気持ちが、「泣く」「怒る」といった行動に現れがちです。

気持ちに名前を付けてあげることで自分の中のモヤモヤに「これは怒り」「これは寂しさ」と気づける力が育ち、感情の爆発が減って落ち着きやすくなることがわかっています。

また、自分の気持ちをわかってもらえたという安心感で、穏やかな気持ちになることができます。

行動を促すときの言い換え

ちゃんとしなさい!こうしてくれたら助かるな。
いい子にしなさい!○○できたら嬉しいな。
まだできてないの?一緒にやってみようか。
何回言ったらわかるの!もう一回だけ一緒にやってみよう。
ぐずぐずしないで!気持ちが落ち着いたら○○しようか。

「ちゃんと」って何?「いい子」ってどんな子?

大人は何となく言いたいことが分かるけれど、こどもには分かりません。怒られているということだけが頭に残るので、こどもの機嫌も悪くなりがちです。

具体性があると、こどももイメージしやすくなります。

声かけのコツ

  • 「〜しないで」より「〜しようね」を使う。
  • 感情の否定ではなく「受け止め」→「提案」する。
  • 寄り添う姿勢を見せ、あくまでも「味方」だということを伝える。
  • 余裕のある声と目線で伝える(非言語も大切)。

おわりに

「叱ると怒るは違う」ということは度々言われますが、叱ることは子育てをしている限り避けて通れません。

けれど感情のままに「怒る」ことは、意識一つで避けることができます。

私もなるべく「怒らないように」と思ってこどもと接してはいます。

でもずっとこどもと接していると、イライラさせられることも多々あり、怒らないなんて不可能です。

けれど、親が怒ると、こどもはますます不機嫌になって、悪循環。

今回はそんなとき、何とかして怒らずに、穏やかに乗り切れる言い換えについてご紹介しました。

怒りたい人なんていません。

それは親だって一緒です。

そしてこどもも、怒られたい子はいません。

少しでも、お互いのイライラが減るような声かけのお手伝いができたらと思っています。

声かけだけでいつもうまく行くわけではありませんが、うまくいったらラッキーくらいの気持ちで、試してみてくださいね。

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