生理中、皆さんはどのように生活していますか?
大切な体の仕組みだとわかっていても、体調がすぐれなかったり、気分が落ち込んだりすることもありますよね。
私は3児の母ですが、出産前と比べて格段に生理がめんどくさい!特に入浴に関しては、こどもをワンオペでお風呂に入れなければならないので、お湯が汚れないようにタンポンで対応するなど、いろいろと工夫が必要でした。
そんな中、気になっていた「月経カップ」を使ってみたところ、思った以上によかったので、今回は月経カップについてです。
そもそも、月経カップって何?
月経カップは、医療用シリコンなどでできた柔らかいカップ状の生理用品で、膣の中に入れて経血をためる生理用のアイテムです。
ナプキンやタンポンの代わりとして使え、最近人気が高まっています。
月経カップの種類
月経カップには様々な種類があり、用途や体質などによって合う、合わないがあります。選ぶときは、自分の体の特徴と使用シーン(スポーツ・旅行など)で考えると選びやすいです。
形状の違い
月経カップの形は大きく分けるとベル型(チューリップ型)、Ⅴ型(細長い形)、ボール型(円筒形・球形)の3種類です。
「ベル型(チューリップ型) 」は一般的な形で、装着感が安定しやすく、初心者にもおすすめです。
「V型(細長い形) 」は膣口が浅めの人や、しっかり奥に入れたい人におすすめです。スリムで取り出しやすい特徴があります。
「ボール型(円筒型・球型) 」は容量が大きめ。経血量が多い人向け。上級者向けの月経カップです。
持ち手も見つけやすい「リング型」、目立ちにくい「ステム型」「ボール型」があります。

素材の違い
月経カップの素材にも種類があります。
「医療用シリコン」は柔らかくて安全性が高いので、一番多く使われている素材です。
「TPE(熱可塑性エラストマー)」は柔らかめで、肌当たりが優しいのが特徴です。
「天然ゴム」はごく一部の製品に使われています。ゴムアレルギーの人は注意が必要です。
柔らかさ(硬さ)
月経カップの柔らかさによって、使いやすさに違いがあります。
「ソフトタイプ」は柔らかくて違和感が少ないです。筋肉が強めの人だとつぶれて漏れることもあります。
「ミディアムタイプ」は標準的。多くの人に合いやすい硬さです。
「ハードタイプ」は膣の中でカップがしっかり開きやすいですが、やや違和感を感じる人も。筋トレしてる人や経産婦におすすめです。
サイズ(容量)
サイズは経血の量で選びます。生理のどの期間か(多い日か終わりがけか)によって使い分けることもできます。ここで書くサイズは目安なので、それぞれのブランドのサイズ表を確認してください。
「小さめ(S〜M)」は初経から数年、未経産、経血が少なめの人向け。
「大きめ(L〜XL)」は経産婦、30歳以上、経血量が多い人向けです。
月経カップを使うメリット
長時間使える
月経カップは最大12時間連続で使えるため、ナプキンやタンポンよりも交換の手間が少なくなります。
漏れにくい
正しく使えば安心感バツグンです。
経済的&エコ
数年使えるから長い目で見たらエコ&節約!ゴミも出ません。ナプキンやタンポンの買い足しもしなくていいのでお財布にも優しいです。
においが気になりにくい
経血が空気に触れないので、においが気になりにくいです。
体の変化に気づきやすい
経血の量や状態が見えるので、ちょっとした変化や普段との違いに早く気付くことができます。
デメリット
慣れるまでは入れるのが難しい
最初は装着にコツがいるため、練習が必要です。
公共のトイレで交換がやや大変
月経カップを洗うスペースが必要です。
手が汚れる
月経カップを取り出すときや、カップ内の経血を捨てる際にに手が汚れることがあります。
体に合わない場合もある
サイズや柔らかさに注意して選ぶ必要があります。
月経カップの向き不向き
月経カップを使うのに向いている人
・生理中もアクティブに動きたい人
・ゴミを減らしたい、エコ志向の人
・長時間の外出や夜間のモレが気になる人
月経カップが不向きな可能性のある人
・出産直後や、高齢で膣や骨盤底筋が弱っている人
・膣の長さや形に特徴がある人
・処女膜が気になる人や挿入に抵抗がある人
・強い月経痛がある人やカップの圧迫感で余計に不快に感じる人(逆に楽になる人もいるので個人差あり)
・IUD(子宮内避妊具)を入れている人は医師に相談してから使用
・感染症のリスクがある人(膣炎・カンジダ・細菌性膣炎などの症状がある時は使用NG)
・外出先でのケアに不安がある人
これらに当てはまっても、絶対に使えないわけではないので、柔らかめのカップに変えてみたりサイズを見直したりすることで、使えるようになることもあります。
不安なときは医師や助産師さんに相談してみましょう。
実際に月経カップを使った感想
私が初めて使ったのは、「メディケン」のLサイズでした。何度も買いなおしたくないと思い、大は小を兼ねると考えて大きめを買ったのですが、挿入するときに少してこずりました。経産婦だとしても、初めは普通サイズがおすすめかと思います。
けれど、慣れると挿入もスムーズにできるようになりました。経血を捨てるときにまだ手に血がついてしまうことがありますが、それも少しずつ慣れてきました。
何よりナプキンの不快感がないのが嬉しい!
漏れることもほとんどなく、お風呂や寝ているときの不安がなくなりました。
月経カップはどこで買えるの?おすすめは?
月経カップは薬局やネット通販などで購入することができます。
急いでいる場合は十店舗が便利ですが、種類やサイズなどがそろっているところは多くありません。時間に余裕があるなら、様々な種類から選べるネットでの購入がおすすめです。
おわりに
私は月経カップと出会って、生理中快適に過ごせるようになったと感じている一人です。
なので、一度お試ししてみることをおすすめしますが、それぞれ体の形や体質などにより、合う合わないがあるのも事実です。
気になったら、まずは自分に合うサイズやタイプを調べてみることから始めてみてください。そしてメリット・デメリットを知った上で、一度使ってみることをお勧めします。
生理中でも快適に過ごせる人が増えたら嬉しいです。

