金沢21世紀美術館は、子連れでも楽しめる工夫がいっぱいの美術館。アートに触れながら家族で過ごせる魅力的なスポットです。
能登半島地震で被災したあとも営業を続けていますが、2027年5月〜2028年3月頃、被災箇所の修復に加え、経年劣化した設備などの大規模な修繕工事を実施するため長期休館予定です。
今回はそんな21世紀美術館のおすすめのポイントをご紹介します。休館前にお子様連れで行こうと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
体験型アートが豊富
じっくり見るだけの美術館は、こどもには少しハードルが高いですが、21世紀美術館は体験型アートが豊富です。
五感を使ってアートを感じることができるのが特徴です。
「スイミング・プール」(レアンドロ・エルリッヒ作)
美術館のシンボルともいえる作品です。プールの底にいるような不思議な体験ができ、写真映えも抜群!
※地下部の鑑賞のためには、展覧会チケットの他に「当日順番待ち受付」が必要です。チケットの金額は展覧会により異なります。地上部のみ鑑賞の場合は、いずれかの主催展チケットが必要です。また、展示の入れ替えなどの関係で、鑑賞ができないこともあります。詳しくは、公式HPを確認してください。

ブルー・プラネット・スカイ(ジェームズ・タレル作)「タレルの部屋」
「タレルの部屋」と呼ばれるこの展示は、美術館の恒久展示のひとつです。
四季を通じて朝から夜まで絶え間なく変化する空や光を体感することができ、普段は見逃してしまうような、光や影の変化や、外から聞こえる音などをゆっくりと楽しめます。
こども連れのときは難しいかもしれませんが、夜、22時まで無料で入れるのも推しポイント!晴れた日には月や星を眺めながら物思いにふけることもできます。
こどもたちも、なんだか不思議な空間に、ゆったりとした気持ちになっていました。


無料で楽しめる屋外アート
館外には誰でも自由に楽しめるアートが点在。芝生広場もあり、子どもが走り回れるスペースもたっぷりです。
「カラー・アクティヴィティ・ハウス」(オラファー・エリアソン作)
3色のガラスが互いに少しずつ交差して円形を成す彫刻作品で、美術館の外にあります。 美術館の円い建物に対して衛星の関係にあることが意図されているそうです。カラフルな光の変化を体験できるので、小さいお子さんも好奇心をくすぐられます。
我が家のこどもたちも、美術館に来ると必ず走って行く大好きなスポットです。

「ラッピング」(フェルナンド・ロメロ作)
子どもが内部に入って遊ぶこともできるように設置されたパビリオンです。網の中に入っていくのが楽しく、何度も出たり入ったりしていました。
この他にも触れて楽しめる作品が多く、こどもがアートに親しむきっかけになります。

豊富なキッズ向けプログラム
21世紀美術館ではキッズスタジオがあり、ワークショップや体験型イベントが定期的に開催されています。
ハンズオン・まるびぃ
主に土日祝日のプログラムです。
鑑賞や創作のワークショップや造形遊びなどを行っています。大人もいっしょに参加できるものもあり、こどもと一緒に楽しむことができます。
特別展とリンクした内容のこともあり、こどもたちもわくわくが止まりません!
「見るだけ」の美術館ではなく、自分もアートできるんだという参加の意識が生まれます。
まるびぃ・すくすくステーション
毎週火~金曜日に、未就学児とその保護者を対象に、親子でひと休みできるスペースがキッズスタジオにあります。
子どもが喜ぶおもちゃや、月替わりの工作が用意されていたり、館内のおすすめスポットやプログラム、託児室などの情報がもらえます。
授乳室もあるので、小さなお子様連れのときも安心です。

キッズスタジオは不定期で開催されるイベントなどで入れないこともあるので、公式サイトで最新のイベント情報を確認してくださいね。
キッズスタジオ・プログラム|ラーニング|金沢21世紀美術館 | 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa.

休憩スポットが充実
じっくりと鑑賞すると、疲れてしまうこともありますが、21世紀美術館は休憩スポットもたくさんあります。
カフェレストラン “Fusion21″でランチも!
館内にはカフェがあり、少しの休憩やランチなども楽しめます。
「美術館で第2の感動」をコンセプトに、加賀野菜をはじめ地元食材を取り入れたメニューが用意されています。スイーツも充実しているので、ゆっくりとお茶をすることもできます。ガラス張りの開放的な空間でアートな時間が過ごせます。
ソファ席や子ども用のいすもあるので、子連れでも入りやすいです。
ちょっと座れるかわいいイスがたくさん!
美術館はじっくり見るからか、疲れてしまいがち。子連れだとなおさらです。
少し座りたいなというときにも安心なのが21世紀美術館。
座れるところがたくさんあります。しかも、おしゃれ!
休憩中もアートに浸れるのは嬉しいですね。上で紹介したタレルの部屋は、休憩スポットとしてもおすすめです。


また、気候がいいときには外の芝生やベンチなどでもゆっくりできます。
美術館隣接の「市役所第二本庁舎」にも授乳室やオムツ替えスペースがあるので、美術館のスペースがいっぱいのときはそちらも利用できます。
お役立ち情報
営業時間・休館日など
開館時間
展覧会ゾーン:10:00〜18:00(金・土は20:00まで)
交流ゾーン:9:00~22:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
入館料:屋外エリアは無料。展覧会ゾーンは展示によって異なります。
ベビーカーの貸し出し
1階と駐車場から入れる地下1階にベビーカーが2種類置いてあり、借りられます。一緒に車いすも置いてあるので、借りることができます。

託児室
21世紀美術館にはキッズスタジオ横に託室(有料)があります。鑑賞中だけでなく、美術館周辺での観光やショッピングにお出かけの際も利用できます。
月曜・年末年始を除く、10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)に利用可能です。利用できるのは3ヶ月以上〜未就学児で、利用料は日時や年齢によって500円~800円です。
利用には事前予約が必要です。
託児室|お知らせ|金沢21世紀美術館 | 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa.
子どもも大人も楽しめる工夫が詰まった美術館なので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!

