家庭内の家事や育児をほぼ一人で担っている「家事・育児におけるワンオペ(ワンオペ育児)」が社会問題として取り上げられるようになってから10年ほど。
社会の制度は少しずつ変わろうと動いていますが、私たちまで届いていないのが現実で、今は自分たちで工夫して乗り切らなければいけません。
私も日々ワンオペで、なんとか生活を回している感じです。
特に大変なのが朝とお風呂と休日、そして体調不良のとき。そこで何回かに分けて、ワンオペを乗り切る方法や便利グッズなどを紹介します。
今回はまずお風呂の入れ方の工夫について紹介します。
こどもの年齢・月齢別 ワンオペお風呂
ひとくくりにワンオペ風呂と言っても、こどもの年齢や月齢・人数、そして季節などによっても全く違います。
今回は私の経験をもとに、パターン別に入浴方法を紹介していきます。便利グッズなども併せて紹介するので、ぜひ目を通してみてください。
準備を制するものはワンオペお風呂を制す!
まず初めに、これだけは伝えたいことです。
お風呂に限らず、日々のこどものお世話をワンオペでまわす際には、準備が肝心!
とにかくこどもは待つのが苦手なので、次々とタスクがあった方がスムーズです。
こどもが寝ている間や園や学校に行っている間、テレビをみている間などに、できる準備をしておくと、ワンオペでもなんとか生活を回すことができます。
お風呂で言うと、お風呂掃除は事前に済ませる、着替えやタオル、保湿剤などはまとめて置いておくなど、そのときになって慌てない準備をしておくことが重要です。
では、シーン別に見ていきましょう。
ワンオペ時は沐浴がおすすめ!
こどもが小さい間はベビーバスを使うのが、一番簡単だと思っています。
着替えやタオルの準備さえ忘れずにしておけば、自分は濡れないで済み、冬でも風邪をひく心配がありません。
長女・次女は半年を過ぎる頃までベビーバスでした。(大きくなって髪などを洗うのが難しくなってしまいお風呂に移行しました。)
なので、まだベビーバスで入れられるなら、ぎりぎりまで沐浴をお勧めします。
ベビーバスは、ストッパー付きのタイプが入れやすく、リッチェルのものはカラー展開も豊富です。
ワンオペでお風呂 一緒に入る(自分も洗うとき)
一緒に入る際は自分も洗うのか、こどもだけ洗うのかによっても違います。
私は2度入るのがめんどくさくて、一気に自分も洗うことが多かったです。
その場合は
①自分とこどもの服やタオルを準備をしておく。
(沐浴のときのように、服も重ねておくと後から楽です。保湿薬などもまとめて準備しましょう。)
②脱衣所を温めて、こどもをすぐ脱がせられるように準備する。(上着を脱がせたり、ボタンを外したり)
③脱衣所にこどもを連れてくる。動いたり脱走したりが心配な場合は、固定できる椅子などで待たせる。おもちゃなどを渡しておくのも○。
④お風呂場のドアを開けたまま、自分を洗う。
⑤こどもを脱がせて、洗う。
⑥湯船に一緒に浸かって一緒に上がる。
⑦子どもをタオルで拭く。
⑧自分はバスローブを着る。
⑨こどもに服を着せ、自分も服を着る。
という感じで入れていました。
自分を拭く時間もなかなかとれないので、バスローブを着てしまうのがおすすめ。さっと着られるものは使い勝手が良いです。
ワンオペでお風呂その③ 一緒に入る(自分は洗わず、後から入りなおすとき)
自分は後でゆっくり入りたい場合は、髪を洗ったり洗顔したりがないのでもっと手早くできます。
一緒に洗うときと同じように準備をして、子どもを洗い、一緒に浸かって出るので、こどもを待たせる時間がないのがメリットです。
自分はこどもが寝た後や、パートナーが帰ってきた後などに入りましょう。
うちはシングルなので、後から入り直すのがめんどくさいなと思い、ほとんど一緒に入っていました。
ワンオペでお風呂その④ 2人、3人を同時に入れる
兄弟がいると、ワンオペ風呂の難易度はさらにアップします。
お風呂はとにかく準備が第一。上がった後のことを考えて、必要な準備をして臨みましょう。
①自分とこどもの服やタオルを準備をしておく。上の子が自分で服を着れる場合には、着る順番に重ねて置いておく。
②脱衣所を温めて、こどもをすぐ脱がせられる状態にする。(上着を脱がせたり、ボタンを外したり)
③お風呂場のドアを開けたまま、自分が大急ぎで洗う。
④上の子から順番に服を脱がせて、洗う。下の子も同様にする。
⑤湯船に一緒に浸かる。
⑥下の子から順番にタオルで拭く。
⑦自分はバスローブを着る。
⑧こどもに服を着せ、自分も着る。
お子さんにもよりますが、4歳くらいになると、ある程度自分で体を拭くことができるようになります。一度一緒に体を拭く練習をしてあげると、最後の仕上げ拭き以外は自分でできるようになるので助かります。
こどもが自分で湯船に浸かっていられるようになったら、親が服を着終わってから子どもたちを上げることもできます。その際は必ずお風呂のドアを開けておいて、中の様子から目を離さないようにしてください。
こちらのバス用ベビーチェアは3段階リクライニングで首が座る前から使えます。大勢を一度にお風呂に入れるとき、下の子を寝かせておけば、兄弟を洗っている間も安心です。
ワンオペでお風呂その⑤ 生理中
私が一番苦手なのが、生理中のワンオペお風呂です。
特に2日目は、体調も良くない上に経血も気にしなければいけないのが、かなりストレスです。
対処法としては
- 自分だけ先に簡単にシャワーで流し、子ども中心にする。
- タンポンや月経カップを使用する。
- 子どもを寝かしつけた後に入る。
などがあります。そして何より、
- 倒れそうなほどつらい日は無理しない。
1日くらいお風呂を休んでも大丈夫です。清拭や蒸しタオルで代用可能です。
生理中はホルモンの影響もあって疲れやすく、イライラも出やすい時期です。「完璧にやろう」と思わず、「今日は最低限でいい」と自分に優しくすることも大切です。
可能なら、パートナーや実家などに「この期間だけお風呂だけ手伝ってほしい」と具体的に伝えるのも、心身を守る手段になります。
ちなみに我が家は周りに頼れなかったため、いろいろ試しました。
今のところのベストは月経カップの使用です。
先に入って月経カップを洗っておけば、あとは普段通りに入ることができます。
体調は良くならないですが、経血のストレスからは解放されました!
月経カップについては、こちらの記事も参考にしてください。
おわりに
「ワンオペ育児」は睡眠不足・疲労・ストレス・孤独感が蓄積し、育児ノイローゼや産後うつのリスクも高めます。
「完璧を目指さない」「頼れるところは頼る」など、自分の意識を変えることで、少し和らぐ部分もあります。
また、ファミリーサポートセンター、シッターの活用や、両親・親戚などの協力を積極的に得るなど、物理的に1人にならないことも重要です。
親の余裕はこどもの余裕にもつながります。抜くところは抜きつつ、うまく生活していきたいですね。
