メダカを飼ってみたいけど、水替えや掃除は大変そう。小さいけれど生き物だし、なんだか一歩が踏み出せない。
私は思って何年も無駄にしてしまった一人です。
けれど、始めてみると、メダカを飼うのは意外と簡単!
日々の癒しになる上に、メダカとのふれあいを通じて、命の大切さや思いやり、環境への関心などを育むことができるため、こどもの情操教育にも適していますよ。
ベアタンクって何?
ベアタンクとは、水槽に底砂を敷かずに水棲生物を飼育する飼育方法です。底砂がないことで掃除が楽で、水槽全体の重量も軽くなるなどのメリットがあります。
今回はこの「ベアタンク」での飼い方をご紹介します。
用意するもの
大きめの容器
大きめのスポイト
メダカのエサ

これだけです!
容器について
メダカ1匹につき1リットルの水が必要と言われています。飼いたい匹数に合わせて容器を選んでください。おすすめはビンです。
私は1.5リットルのビンに2匹のメダカを入れて飼っています。
プラスチックの容器でも飼えるのですが、おすすめはガラスビン。
ビンは傷がつきにくいので、鑑賞するときも傷が気になりません。汚れも落ちやすく、また周りの熱が伝わりにくいため、周囲の温度変化に強いのもメリットです。
私はハチミツの空きビンを使っています。100円ショップでも大きいビンが何種類も置いてあるので、そちらもおすすめです。
もちろんプラスチック容器でも、飼うことができます。
プラスチックは軽いので、水換えが簡単なのが良いところ。
我が家でも、こどもが自分のメダカを飼いたいと言ったときには、水換えがしやすいようにプラスチックの容器を用意しました。
水の準備
メダカを飼育する場合は、水道水に含まれるカルキ(塩素)を除去する必要があります。
カルキは安全な殺菌成分ですが、メダカをはじめとする水に住む生き物たちにはダメージとなります。
カルキの影響を受けるとエラで酸素を吸収することができなくなり、死んでしまうこともあるそうです。その他にも魚の身体を守っている体表のぬめりに悪影響があったり、水の中にいる大切なバクテリアにも影響を与え水質悪化につながったりします。
カルキ抜きは必ず行いましょう。
カルキ抜きの方法は、バケツや容器に水を汲み置いておくだけなので簡単。室内だと2〜3日置くことでカルキが抜けます。

お世話の方法・頻度
ベアタンクでは水換え頻度が多くなるのがデメリットですが、小さな容器で数匹飼う程度であれば水換えも簡単です。
ゴミをスポイトで取る
ベアタンクはそこに何も敷いていないので、フンなどが下に落ちているのがよく見えます。
気が付いたときにそのゴミをスポイトで吸い上げて捨てましょう。
意外と楽しい作業です!
水換え
容器の水を3分の1〜半分くらい捨てて、汲み置いてカルキを抜いた水を入れます。
これだけで水換え完了です!
餌をあげるついでに、夏場は毎日、冬場は1日〜2日に1回くらいの頻度で行いましょう。
餌
市販のメダカ用のエサを、夏場は1日2回程度、春や秋は1日に1回程度与えます。
水温が低いとメダカの消化能力が落ち冬眠状態になることもあるため、冬場は水温が10℃以下になったらエサを与えるのをやめるか、頻度を少なくしましょう。
与えすぎてしまうと、食べ残しが腐敗し水質が悪化してしまうので注意してください。
また、メダカは暗くなると消化活動を停止します。夕方以降、遅めのエサは消化不良を起こすのでやめましょう。
お子さんと一緒に飼う際には、エサをあげすぎてしまう傾向があるのでご注意くださいね。
環境
容器の置き場所
メダカは、水温が10~30℃の環境を好みます。特に繁殖には23℃以上が適しています。
メダカは太陽光を好み、日光浴することで健康に育ちます。ただし、夏場に直射日光が当たり過ぎると、水温が上昇しすぎてしまう可能性があるので注意してください。
反対に冬場は水が凍らないように気を付けましょう。
我が家では冬は水温が0℃近くなりますが、メダカは寒さにも強いので無事に越冬できています。
水草
何も入れなくても大丈夫なのですが、水草があるとメダカにとって快適な環境づくりができます。
水草の光合成により水中に酸素を供給できるため、メダカが酸欠になるリスクを減らしたり、隠れ家や産卵場所としても役立ったりするので、入れてみるのもおすすめ。
我が家では、「マツモ」というザ・水草を浮かべています。

飼い始めの注意
メダカを飼い始めるときは、水温や水質を合わせないと体調を崩す可能性があるため、水合わせを行う必要があります。
が!小さめのベアタンクの場合は持ってきた水をそのまま容器に入れればいいので、あまり心配要りません。
次の日の水換えのときに、少しずつ水を足して換えて慣らしていくと良いと思います。
メダカを新たに増やすときなどは、水合わせをしっかり行ってください。
【水合わせの手順】
- バケツなどにカルキを抜いた水を用意する
- メダカを袋のまま水面に浮かべて、水温を合わせる
- 袋の水を1/3程度捨て、バケツの水を少しずつ注ぎ入れる
- 3の作業を3~4回程度繰り返す
- 紙コップなどでメダカをすくって、飼育容器に放す
水温差が大きいとメダカにダメージを与えてしまいます。特に夏や冬は水合わせを確実に行うようにしましょう。
メダカの種類
近年のメダカブームで改良メダカが知られるようになりましたが、メダカにはたくさんの種類があります。
その中でも固有種に近くて体が強いので飼いやすく、ペットショップでも入手しやすいのが
・メダカ
・緋メダカ
・黒メダカ
・白メダカ
・青メダカ
の5種類です。
日本の在来のメダカは「キタノメダカ」と「ミナミメダカ」で、日本海側の一部にキタノメダカが分布し、それ以外の地域にミナミメダカが分布しています。
小学校の授業で飼うのはこのメダカで、特に記載なく「メダカ」として売られています。
そこから突然変異によって生まれたのが緋メダカ、黒メダカ。更にその中から白っぽいものを選んで交配し続けたものが白メダカ、黒と白を交配して生まれたのが青メダカだそうです。
普通のメダカより少しお値段は高くなりますが、手軽な値段で買えるこの辺りの種類から始めるのがおすすめです。
飼いやすさはどれも大差ないというのが、いくつか飼ってみた感想です。種類よりも、個体による強さの方が寿命には影響している気がします。
今では500種類以上のメダカがいるので、慣れてきたら他の改良品種にチャレンジしてもいいですね。
金魚のように赤い「楊貴妃」、背中がキラキラ光る「幹之メダカ」、真っ黒な「オロチ」、黒い目が特徴の「パンダメダカ」などを中心にたくさんの種類があるので、お気に入りを見つけてください!
我が家では長男は「幹之めだか」長女は「楊貴妃」を気に入って、マイボトルに入れてペアで買っています。


おわりに
めだかはビンを置くスペースがあればすぐに飼え、お世話の手間も他のペットに比べてほとんどかかりません。
しかし、小さいながらにお部屋の中に存在感があり、子どもの情操教育にもなります。
何よりとっても癒しです!
可愛いメダカとの、メダカライフを始めてみてはいかがでしょう。
