「小学生の家庭学習って、何をすればいいの?」
「宿題以外に勉強させたほうがいい?」
「毎日どのくらい勉強すればいいの?」
小学生の子どもを持つと、家庭での勉強について悩むことがありますよね。
学校の宿題は出ているけれど、それだけで十分なのか気になる!という方もいるのではないでしょうか。
私自身、小学校教員として子どもたちの学習を見てきた経験から感じるのは、家庭学習は「毎日たくさん勉強すること」よりも、「子どもが無理なく続けられること」が大切だということです。
この記事では、小学校教員の目線から、
- 小学生の家庭学習は何をすればいい?
- 家庭学習におすすめの勉強法
- 学年別の家庭学習のポイント
- 家庭学習を続けるためのコツ
- 親がやりすぎないために気をつけたいこと
について紹介します。
小学生の家庭学習は何をすればいい?
小学生の家庭学習というと、問題集やドリルをたくさんやらせるイメージがあるかもしれません。
しかし、家庭学習の方法はそれだけではありません。
例えば、
- 学校の宿題
- 教科書の復習
- 漢字練習
- 計算練習
- 音読
- 読書
- 調べ学習
- タブレット学習
- 興味のあることを調べる
など、さまざまな方法があります。
大切なのは、子どもの学年や理解度、興味に合わせて取り組むことです。
「毎日必ず30分勉強する」と決めるよりも、まずは少しでも、日々無理なく続けられる方法を探してみましょう。
家庭学習は「学校の勉強をもう一度やる」だけでも十分
家庭学習で何をすればいいか分からない場合は、まず学校で習ったことを復習するところから始めてみましょう。
その日に算数で「かけ算」を勉強したのであれば、家庭でかけ算の問題を少し解いてみる。
国語で漢字を習ったのであれば、習った漢字をもう一度書いてみる。
これだけでも立派な家庭学習です。
新しい教材を次々に用意する必要はありません。
学校で学んだ内容をもう一度確認することで、「分かったつもり」になっていた部分に気づくこともあります。
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小学校教員がおすすめする家庭学習7選
ここからは、家庭で取り組みやすい学習方法を7つ紹介します。
すべてを毎日やる必要はありません。
子どもに合いそうなものをいくつか選んで、無理なく取り組んでみてください。
①学校の宿題を丁寧にやる
まずは、学校から出ている宿題です。
「宿題は家庭学習ではない」と考える方もいるかもしれませんが、宿題も大切な学習の一つです。
特に、
- 漢字練習
- 計算
- 音読
- 教科書の問題
- 授業の復習
などは、学校で習ったことを定着させるために役立ちます。
学級では子どもに合わせて宿題の内容や量を調節しているため、じっくり取り組むことで確実に力が付きます。
宿題をただ終わらせるのではなく、「この漢字、もう学校で習ったんだね」「今日の算数は何を勉強したの?」など、学校での学習を振り返るきっかけにしてみましょう。
②漢字や計算を復習する
家庭学習の定番が、漢字と計算です。
どちらも繰り返し練習することで、少しずつ身につきます。
例えば、「今日習った漢字を使って文を作る」「昨日間違えた計算をもう一度やる」など、少しでも構いません。
ただし、すでに完璧にできている問題を大量に繰り返す必要はありません。
子どもが間違えたところや、少し苦手なところを中心に復習すると効率的です。
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③音読をする
音読も家庭で取り組みやすい学習です。
教科書を声に出して読むことで、文章の内容を確認したり、読むことに慣れたりすることができるので、学校の宿題でも出されることが多いと思います。
保護者が聞いてあげるだけでも十分です。
その際に「上手に読めたね」と褒めるだけでなく、「このお話、どんなお話だった?」「どこが気に入った?」と内容について聞いてみるのもよいでしょう。
ただし、音読を嫌がる子に何度も繰り返させる必要はありません。
まずは毎日少しずつ文章を読む習慣を作ることを意識してみましょう。
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④読書をする
家庭学習というと、問題を解くことばかり考えてしまいがちです。
しかし、読書も大切な学びです。
物語を読むのが好きな子なら、好きな本を読むだけでも構いません。
図鑑が好きなら図鑑でもいいですし、科学の本や料理の本、乗り物の本などでも構いません。
子どもが興味を持って読める本を選んでみましょう。
教員として子どもたちを見ていると、本好きな子どもは興味の幅が広かったり、文章を読むことへの抵抗が少なかったりと、良い面が多いと感じます。
「勉強になる本を読ませなければ」と考えすぎず、まずは「読むことが楽しい」と感じてもらうことが大切です。
⑤興味のあることを調べる
子どもが「どうして?」と思ったことを調べるのも、おすすめの家庭学習です。
例えば、「どうして空は青いの?」「カブトムシは何を食べるの?」「どうして月の形が変わるの?」など疑問に思ったことを本や図鑑、信頼できるウェブサイトなどで調べてみます。
調べたことをノートにまとめれば、立派な自主学習になります。
「なぜセミは鳴くの?」
↓
「調べて分かったこと」
↓
「オスのセミがメスを呼ぶために鳴いている」というように、簡単にまとめるだけでも十分です。
⑥学校で習ったことを人に説明する
個人的におすすめしたいのが、「習ったことを誰かに説明する」家庭学習です。
例えば算数なら、「この問題はどうやって解いたの?」と子どもに説明してもらいます。
理科なら、「今日の実験は何を調べたの?」と聞いてみる。
人に説明するためには、自分が内容を理解していなければなりません。
そのため、説明しているうちに「ここは分かっていなかった」と気づくこともあります。
ただし、親が先生のようになってしまう必要はありません。
「へえ、そうなんだ」「どうしてそうなるの?」と聞くだけでも十分です。
⑦パソコンやタブレットを使って学ぶ
今の小学生にとって、パソコンやタブレットも身近な学習道具です。
例えば、
- タイピング
- プログラミング
- 無料の知育ゲーム
- 調べ学習
- デジタル教材
などがあります。
もちろん、ずっと画面を見ていればよいというわけではありません。
ですが、子どもが楽しみながら学べるのであれば、家庭学習の一つとして取り入れるのもよいでしょう。
特に、「勉強は嫌いだけどパソコンは好き」という子は、ICTを学習の入り口にする方法もあります。
小学生のタイピングについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

また、プログラミングを家庭で始める方法についても紹介しています。

参考にしてみてくださいね。
学年によって家庭学習の内容を変えてみよう
家庭学習は、学年によって取り組み方を変えてもよいでしょう。
低学年は「勉強する習慣」を大切に
小学1・2年生では、まず机に向かう習慣を作ることが大切です。
長時間勉強させる必要はありません。
- 音読
- 漢字
- 計算
- 読書
- 簡単な調べ学習
など、短時間でできるものがおすすめです。
この時期は、内容だけでなく「自分で準備して勉強する」という経験が大切です。
最初は親が一緒に準備しても構いません。
少しずつ、「今日は何をする?」と子ども自身に考えてもらいましょう。
中学年は「自分で選ぶ」経験を増やす
小学3・4年生になると、少しずつ自分で学習内容を選べるようになってきます。
例えば、「今日は漢字にする」「理科で気になったことを調べる」
「計算問題をやる」など、自分で決める経験を増やしてみましょう。
親が毎回、「今日はこれをやって!」と決めるのではなく、いくつか選択肢を出して、その中から選ばせる方法もおすすめです。
高学年は「自分の苦手や興味」を意識する
小学5・6年生になると、教科の内容も難しくなってきます。
この時期は、「自分は何が苦手なのか」「何をもっと勉強したいのか」を考えてみることも大切です。
例えば、算数の小数が苦手なら、小数の問題を復習する。
理科が好きなら、授業で習った内容をさらに調べてみる。
英語に興味があるなら、英単語や簡単な会話に触れてみる。
「みんなと同じ家庭学習」ではなく、自分に必要な学習を選ぶことが少しずつできるようになるとよいでしょう。
家庭学習は毎日やらないとダメ?
「家庭学習は毎日必ずやらせたほうがいいの?」と悩む方もいると思います。
もちろん習慣として毎日取り組めるのは理想ですが、毎日長時間勉強する必要はありません。
学校行事があった日、習い事がある日、疲れている日などは、学習量を減らしても構いません。
例えば、「今日は音読だけ」「今日は10分だけ」という日があってもいいでしょう。
大切なのは、家庭学習が「毎日怒られる時間」になってしまわないことです。
無理なく続けられる方法を探してみましょう。
家庭学習の時間より「何を学んだか」を見る
家庭学習では、つい「何分勉強したか」が気になってしまいます。
しかし、時間だけでは子どもの学習の様子は分かりません。
30分机に向かっていても、ぼんやりしていたら学習は進みません。
反対に、10分でも集中して、「昨日できなかった問題ができた」「新しいことを一つ知った」のであれば、それも立派な学習です。
「何分やったか」だけでなく、「何ができるようになったか」に目を向けてみましょう。
家庭学習が続かないときの3つの工夫
①最初から完璧を目指さない
「毎日30分!」「毎日必ず5ページ!」と決めてしまうと、子どもによっては負担になります。
まずは、「10分だけ」「1ページだけ」から始めても構いません。
続けられるようになってから、少しずつ増やしていきましょう。
②子どもに選ばせる
「漢字と計算、どっちからやる?」「今日は読書と調べ学習、どっちにする?」というように、子どもに選択肢を渡してみましょう。
自分で選ぶことで、「やらされている」という感覚が少なくなることがあります。
③「できたこと」を認める
家庭学習を続けていると、できていないところばかり気になってしまいます。
しかし、「今日は自分から始められたね」「昨日より早く終わったね」「この漢字、きれいに書けているね」など、具体的にできたことを伝えてみましょう。
家庭学習を続けるためには、「勉強すると怒られる」よりも、「勉強すると認めてもらえる」という経験を積むことも大切です。
元小学校教員が感じた「家庭学習が続く子」の特徴
学校で子どもたちを見ていると、家庭学習を習慣にできている子にもさまざまなタイプがいました。
最初から勉強が好きだった子ばかりではありません。
「家に帰ったら宿題をする」「夕食前に音読をする」「毎日少しだけ読書をする」など、生活の中に学習が自然に組み込まれている子は、比較的取り組みやすそうでした。
一方で、「今日は何を勉強するの?」と毎回ゼロから考える必要があると、始めるまでに時間がかかってしまうこともあります。
家庭学習を習慣にしたい場合は、まず「勉強する時間」や「始めるきっかけ」を決めてしまうのもおすすめです。
例えば、「おやつを食べたら宿題」「夕食の前に音読」などです。
毎回親が「勉強しなさい」と声をかけなくても、自然に始められる流れを作っていきましょう。
親が家庭学習でやりすぎないほうがいいこと
家庭学習では、親が熱心になるほど、つい口を出したくなります。
「もっとやったら?」「そんな簡単な問題でいいの?」「字が汚いよ」「間違ってるよ」など、気になるところはいろいろあります。
もちろん、必要なサポートは大切です。
しかし、親がすべて決めてしまうと、子どもが「親に言われたから勉強する」という状態になってしまうことがあります。
最初は手伝っても、少しずつ子どもに任せる部分を増やしていきましょう。
「今日は何を勉強する?」と一緒に考え、慣れてきたら「今日は何をするか自分で決めてみよう」と任せる。
このように段階を踏んでいくと、自分で学習する力につながります。
家庭学習で大切なのは「学ぶことを嫌いにしない」こと
小学生のうちは、学校の勉強だけでなく、さまざまなことに興味を持つ時期です。
「なぜ?」「どうして?」と思ったことを調べたり、好きな本を読んだり、何かを作ったりすることも学びにつながります。
家庭学習を「問題集を何ページやるか」だけで考えなくても大丈夫です。
子どもが「知りたい」「やってみたい」と思ったことを大切にすることも、家庭での学びの一つです。
まとめ|小学生の家庭学習は「続けられること」から始めよう
小学生の家庭学習は、難しい問題をたくさん解かなければいけないわけではありません。
まずは、
- 学校の宿題を丁寧にやる
- 漢字や計算を復習する
- 音読をする
- 読書をする
- 興味のあることを調べる
- 習ったことを人に説明する
- パソコンやタブレットを使って学ぶ
など、できそうなものから始めてみましょう。
低学年では「勉強する習慣」、中学年では「自分で選ぶ経験」、高学年では「自分に必要な学習を考えること」を少しずつ意識していくのがおすすめです。
家庭学習で大切なのは、毎日長時間勉強することではありません。
「分かった!」「できた!」「もっと知りたい!」という経験を少しずつ増やしていくことです。
子どもに合った家庭学習の方法を探しながら、無理なく続けられる学習習慣を作っていきましょう。


