「小学校の非常勤講師は授業だけの仕事」と思っていませんか?
これから非常勤講師として働く方の中には、そのようなイメージを持っている方もいるかもしれません。
実際、私も非常勤講師になる前は、正規教員と比べて授業以外の仕事はかなり少ないだろうと思っていました。
しかし実際に働いてみると、授業そのものだけでなく、教材研究や教材準備、印刷、担任との連絡など、授業を行うために必要な仕事が数多くありました。
もちろん会議や校務分掌、保護者対応などはありませんでしたが、「授業だけして終わり」という働き方ではなかったのです。
この記事では、主に理科専科の非常勤講師として働いた経験をもとに、小学校非常勤講師の仕事内容について詳しく紹介します。
小学校非常勤講師の主な仕事内容
- 授業
- 教材研究
- 教材準備
- テスト採点・評価
- 担任との連携
非常勤講師の仕事内容は学校や担当によって異なりますが、主に上記の業務を担当します。
私が意外だった「授業以外の仕事」
非常勤講師として働く前は、「授業さえしっかりできれば大丈夫」と思っていました。
しかし実際に働いてみると、授業以外にも多くの仕事がありました。
教材研究は想像以上に時間がかかる
私が最も時間を使っていたのは教材研究でした。
理科専科として4年生と5年生を担当していたため、授業の流れを考えたり、どんな発問をすると子どもたちが考えやすいかを検討したりする必要があります。
教科書や教師用指導書があるため、授業内容そのものに困ることはありませんでした。
しかし、「どうすれば子どもたちが興味をもってくれるだろう」「どこで実験を入れよう」と考え始めると、あっという間に時間が過ぎていきました。
教材準備にも意外と時間を使う
授業で使う教材の準備も欠かせません。
理科の場合は実験器具や観察教材の準備が必要になります。
特に実験がある単元では、器具が人数分そろっているか、安全に実施できるかなどを事前に確認していました。
授業そのものよりも、準備や片付けに時間がかかることも珍しくありませんでした。
印刷作業も大切な仕事
授業で使用するプリントは事前に印刷しておく必要があります。
学校の印刷機は多くの先生が利用するため、直前に準備しようとすると間に合わないこともあります。
そのため、余裕をもって準備しておくことが大切でした。
テストの丸付けや成績
私の担当していた理科では、テストの丸付けや評価を付ける作業は、どうしても避けて通れません。
特に高学年になると記述式の問題が多く、人数が多いクラスでは1クラス分の丸付けに30分~1時間ほどかかることもありました。
また、ノートやプリントを見たり、それに伴い評価を付けたりという仕事はほとんどの場合非常勤講師でも受け持つことになります。
一方、書写などの教科の場合は成績付けが不要だったり、年度途中からの採用の場合は成績もつけなくてよかったりとケースバイケースなこともあります。
何をどのタイミングで受け持つかが、かなりポイントになってきます。
私の場合は、年度途中から採用されたときは成績処理はありませんでしたが、4月採用で1年間担当した際には評価を付けていました。
担任との連絡も欠かせない
非常勤講師は学級担任ではありませんが、担任の先生との連携は必要です。
授業中に気になった児童の様子を伝えたり、授業予定を確認したりすることもありました。
また、様々な行事で授業ができないこともあります。
しかし、意思疎通がとれておらず、無駄に出勤してしまったこともあります。
担任の先生方も忙しいため、メモで残すなど、短時間で要点を伝える工夫が必要だと感じました。
非常勤講師にはない仕事
非常勤講師として働いていて感じたのは、「授業に関係する仕事はあるけれど、正規教員が担っている仕事の多くは担当しない」ということです。
私の場合、特に大きかったのは保護者対応がなかったことでした。
保護者対応
正規教員時代は、連絡帳のやり取りや電話対応、個人懇談など、保護者と関わる機会が多くありました。
保護者との連携は大切な仕事ですが、その分時間や気力を使うことも少なくありません。
一方、非常勤講師になってからは保護者対応はありませんでした。
子どもたちの様子について担任へ伝えることはありましたが、保護者と直接やり取りすることはありませんでした。
会議
私が勤務していた学校では、非常勤講師は会議への参加もありませんでした。
正規教員時代は職員会議や学年会、校内研修などが定期的にありましたが、非常勤講師になってからは授業と授業準備が中心でした。
そのため、放課後の時間を教材研究に充てやすくなったと感じています。
校務分掌
運動会などの学校行事の担当、委員会活動、教科担当、安全指導などの校務分掌もありませんでした。
正規教員時代は授業以外の仕事が数多くありましたが、非常勤講師はそれらを担当しないため、仕事量は大きく変わります。
実際の仕事量はどのくらいだった?
もちろん担当する授業数や勤務日数によって異なりますが、私個人の感覚では、非常勤講師になってからの仕事量は正規教員時代の4割程度に減ったように感じています。
もちろん授業準備や教材研究は必要ですし、授業を行う責任もあります。
しかし、会議や校務分掌、保護者対応がなくなったことで、全体の負担は大きく減りました。
特に大きかったのは、勤務時間外の仕事が減ったことです。
正規教員時代は、放課後に会議があり、その後で授業準備を行うことも珍しくありませんでした。
一方、非常勤講師になってからは、授業のための準備に集中しやすくなりました。
ただし、「非常勤講師は楽な仕事」というわけではありません。
授業の質を高めるための教材研究や準備には多くの時間が必要です。
私自身、授業時間以外で最も時間を使っていたのは教材研究と授業準備でした。
非常勤講師をやって感じたこと
実際に働いてみて感じたのは、非常勤講師は「授業が好きな人」に向いている働き方だということです。
正規教員になると、授業以外にも多くの業務があります。
もちろんそれらも大切な仕事ですが、忙しさから授業準備に十分な時間を取れないこともあります。
一方、非常勤講師は授業を中心に働くことができます。
私自身も、教材研究をした内容を複数のクラスで実践しながら授業改善をしていくことにやりがいを感じていました。
また、家庭との両立がしやすくなったことも大きなメリットでした。
ただし、学級担任のように子どもたちと一日中関わるわけではありません。
子どもの成長を近くで見守りたい人にとっては、少し物足りなさを感じることもあるかもしれません。
まとめ
小学校の非常勤講師は、授業だけを行う仕事ではありません。
教材研究や教材準備、印刷、担任との連携など、授業を支えるためのさまざまな業務があります。
一方で、保護者対応や会議、校務分掌などは担当しないことが多く、正規教員と比べると仕事量は大きく減る傾向があります。
私自身、正規教員と非常勤講師の両方を経験しましたが、非常勤講師になってからは授業づくりに集中しやすくなりました。
これから非常勤講師として働こうと考えている方は、「授業だけの仕事ではない」ということを知った上で準備しておくと、働き始めてからのギャップも少なくなると思います。



