小学生の宿題は親がどこまで手伝う?教員が教える家庭でのサポート方法

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「小学生の宿題は、親がどこまで手伝えばいいの?」
「わからない問題を聞かれたら、答えを教えてもいいの?」
「毎日宿題を見てあげた方がいい?」

小学生の子どもの宿題を見ていると、どこまで手を出していいのか迷うことがありますよね。

私は小学校で子どもたちの学習を見てきましたが、家庭での宿題への関わり方はさまざまです。

親がつきっきりで教えている家庭もあれば、子どもが自分で宿題を進めている家庭もあります。

では、親は宿題をどこまで手伝えばよいのでしょうか。

この記事では、小学生の宿題で親が手伝ってよいこと・手伝いすぎになりやすいことを、家庭で実践しやすい形で紹介します。

小学生の宿題は親がどこまで手伝うべき?

結論から言うと、親が宿題をすべて手伝う必要はありません。

しかし、子どもが困っているときに何もせず、一人で悩ませ続けることが正解とも限りません。

大切なのは、親が代わりに宿題をするのではなく、子どもが自分で取り組めるようにサポートすることです。

例えば、答えをそのまま教えるのではなく、

「問題には何て書いてある?」
「教科書を見てみようか」
「前に似た問題をやったことがあるね」

など、子どもが自分で考えるための声掛けをします。

子ども自身が考えるためのきっかけをつくるイメージです。

親が答えを出す必要はない

子どもから「これ、答え何?」と聞かれると、早く宿題を終わらせるために答えを教えたくなることがあります。

しかし、毎回すぐに答えを教えてしまうと、子どもが「わからなかったら親に聞けばいい」となってしまうこともあります。

宿題は、基本的には子ども自身が取り組むものです。

そのため、親がすべての答えを教えたり、代わりに問題を解いたりする必要はありません。

「答えはこれだよ」
「こうやって計算すればいいよ」

と、すぐに答えや解き方を教えてしまうと、子どもが自分で考える機会が少なくなってしまいます。

また、親が教えているそのときには理解したように見えても、一人になるとできないということもあります。

宿題を通して、子どもが「自分で考える時間」を持つことも大切です。

「何もしない」が正解とも限らない

一方で、子どもが困っているときに、「自分で考えなさい」と言って、すべて任せればよいわけでもありません。

例えば、問題文の意味がわからず、何をすればよいのかわからない子もいます。

また、一つの問題がわからないことで、長い時間手が止まってしまうこともあるでしょう。

そのような場合には、少し問題文を一緒に読んだり、ヒントを出したりすることで、再び自分で考えられるようになることがあります。

子どもが一人でできるところは任せ、困っているところだけ必要に応じてサポートすることが大切です。

「自分でできるようにする」ための手伝いを考える

親が宿題を手伝うときには、「今すぐ宿題を終わらせるため」だけを目的にするのではなく、「次は子どもが自分でできるようになるために、どう関わるか」を考えてみるのがおすすめです。

例えば、問題がわからないときに毎回答えを教えるのではなく、

「まず問題文を読んでみよう」
「わかっていることに線を引いてみよう」

と声をかける方法があります。

このような関わりを続けることで、少しずつ「わからないときにはこうすればいい」と、自分で考えられるようになることもあります。

親が手伝ってもよいこと

では、具体的に親はどのようなことを手伝えばよいのでしょうか。

ここでは、家庭でできるサポートを紹介します。

宿題を始める準備を手伝う

特に低学年の子どもは、宿題そのものだけでなく、宿題を始める準備に時間がかかることがあります。

例えば、

  • 宿題を探す
  • 教科書を出す
  • ノートを出す
  • 鉛筆を準備する
  • 消しゴムを探す

などです。

宿題を始めるまでに何度も席を立ったり、必要なものを探したりしていると、それだけで時間がかかってしまいます。

「宿題を始める前に、必要なものをそろえよう」と声をかけたり、一緒に準備したりすることは、子どもの宿題を代わりにやることとは違います。

特に、まだ自分で準備することが難しい時期には、親がサポートしてもよいでしょう。

ただし、毎回すべて親が準備するのではなく、少しずつ子ども自身ができるようにしていくことも大切です。

問題文を一緒に読む

子どもが、「わからない」と言ったとき、実際には問題そのものが難しいのではなく、問題文の意味がわからない場合もあります。

そのようなときは、すぐに答えを教えるのではなく、まず問題文を一緒に読んでみましょう。

「何を聞かれているのかな?」
「この問題では何をすればいいのかな?」

と確認し、子どもが問題を理解できれば、その後は自分で答えを考えられることもあります。

「わからない」と言われたら、すぐに解き方を教えるのではなく、どこで困っているのかを確認することが大切です。

ヒントを出す

子どもが問題を考えているものの、なかなか答えが出ない場合には、ヒントを出すこともできます。

例えば、

「前に似た問題をやったことがあるね」
「教科書にヒントがあるかもしれないね」
「まず、わかっていることを探してみよう」

などです。

大切なのは、答えそのものを伝えるのではなく、子どもが次に何をすればよいか考えるきっかけを作ることです。

ヒントを出したあと、子どもが自分で考える時間も大切にしましょう。

親がすぐに続けて説明すると、考える前に答えを聞く習慣になってしまうこともあります。

子どもが困っていることを聞く

子どもが「わからない」と言ったとき、まずは、「どこがわからないの?」と聞いてみるのもおすすめです。

「わからない」という言葉の中には、さまざまな困りごとが隠れていることがあります。

例えば、

  • 問題の意味がわからない
  • 何から始めればいいかわからない
  • 漢字が思い出せない
  • 計算の方法を忘れてしまった
  • 間違えるのが心配

などです。

子ども自身も、自分が何に困っているのかわからず、「わからない」と言っていることもあるでしょう。

少し話を聞くだけで、どのようなサポートが必要なのか見えてくることがあります。

頑張っていることを認める

宿題では、答えが合っているかどうかだけに注目しがちです。

しかし、

「自分から宿題を始められたね」
「難しい問題も最後まで考えていたね」
「昨日より早く始められたね」

など、取り組む過程を見ることも大切です。

特に、宿題が苦手な子や時間がかかる子にとっては、「できなかったこと」ばかり指摘されると、宿題そのものが嫌になってしまうこともあります。

すべてを褒める必要はありませんが、子どもが頑張っている部分に気づくことも、親にできるサポートの一つです。

親が手伝いすぎない方がよいこと

子どもを助けようと思っていても、手伝いすぎてしまうことがあります。

ここでは、少し注意したい関わり方を紹介します。

答えをそのまま教える

子どもが、「わからない」と言うたびに答えを教えてしまうと、自分で考える前に親に聞くようになってしまうことがあります。

親としては早く宿題を終わらせてほしいので、「わからない」と言われるとすぐ答えを言ってしまいたくなります。

しかし、すぐに答えを伝えるのではなく、

「問題をもう一度読んでみようか」
「教科書に同じようなことが書いてあるかな?」

など、まずは子ども自身が考えられるようにしてみるのもよいでしょう。

もちろん、長い時間考えてもまったくわからない場合もあります。

そのようなときには、少しヒントを出したり、学校で先生に聞いたりする方法もあります。

親が代わりに書く

時間がないときや、子どもがなかなか書けないときには、親が代わりに書いてしまいたくなることもあるでしょう。

しかし、漢字練習や作文などを親が代わりに書いてしまうと、子どもの学習にはなりません。

また、学校の先生も、子どもがどこまでできているのかを知ることが難しくなります。

書くことに時間がかかる場合には、なぜ時間がかかってしまうのかの理由を見ることが大切です。

漢字を思い出すのに時間がかかっているのか、文字を書くこと自体に時間がかかっているのか、きれいに書こうとして何度も書き直しているのかによっても、対応は変わります。

間違いをすべて直させようとする

子どもの宿題を見ていると、

「ここ、間違っているよ」
「この字、もっときれいに書きなさい」

と、つい細かく言いたくなることもあります。

もちろん、家庭で間違いを確認することが悪いわけではありません。

しかし、宿題をしている間ずっと親から指摘され続けると、子どもにとって負担になることがあります。

また、親がすべての間違いを確認し、すべて直させる必要があるとは限りません。

宿題は、子どもがどこまで理解できているかを確認する機会でもあります。

間違いがあること自体も、子どもにとって必要な学習の一部です。

毎日ずっと横についている

低学年のうちは、宿題をするときに親のサポートが必要なこともあります。

しかし、毎日最初から最後まで親が横について、

「次はこれをやって」
「ここはこうだよ」
「早く書いて」

と指示を続けていると、親がいないと宿題が進まなくなることもあります。

少しずつ、

「まずここまでは一人でやってみよう」
「わからなかったら呼んでね」

と、一人で取り組む時間を作っていくのもよいでしょう。

子どもの年齢や様子に合わせて、少しずつ親のサポートを減らしていくことも大切です。

わからない問題があるときはどうする?

宿題をしていると、わからない問題が出てくることもあります。

そのときに、すぐ親が答えを教えるのではなく、次のような順番で考えてみるのもおすすめです。

まずは自分で考えてみる

最初から「わからない」と言うのではなく、まずは問題を読んで自分で考えてみます。

すぐに答えが出なくても、少し考える時間を持つことも大切です。

教科書やノートを見てみる

学校で学習した内容であれば、教科書やノートにヒントがあることもあります。

「教科書のどこかに書いてあるかな?」
「学校ではどうやってやったかな?」

と確認してみましょう。

自分で必要な情報を探すことも、学習する力の一つです。

親に聞くときは「どこがわからないか」を考える

どうしてもわからない場合には、親に聞いてもかまいません。

ただ「わからない」だけではなく、

「問題の意味がわからない」
「ここまではわかるけど、この後がわからない」

など、できるだけ自分が困っていることを伝える練習をするのもよいでしょう。

ヒントをもらってもう一度考える

親が答えを教えるのではなく、ヒントをもらってもう一度考えてみます。

例えば、

「教科書の○ページを見てみよう」
「まず、この数字は何を表しているのかな?」

などです。

ヒントをもらったあとに、自分で答えを考えることが大切です。

それでもわからない場合は先生に聞く

家庭で考えてもわからない場合には、学校の先生に聞く方法もあります。

子どもが、「ここがわからなかった」と先生に伝えることも、大切な学習の一つです。

すべての問題を家庭で解決しなければならないわけではありません。

毎日宿題を見てあげられなくても大丈夫

仕事や家事、下の子のお世話などがあると、毎日子どもの宿題に付きっきりになることは難しいですよね。

「毎日ちゃんと見てあげられない」

と感じている保護者の方もいるかもしれません。

しかし必ずしも毎日、最初から最後まで横について宿題を見る必要はありません。

例えば、

  • 宿題を始めるときだけ確認する
  • 困ったときだけ呼んでもらう
  • 終わったあとに一緒に確認する
  • 時間がある日だけ詳しく見る

など、家庭に合った方法で関わることもできます。

大切なのは、親が毎日完璧に宿題を見てあげることではなく、子どもが少しずつ自分で取り組めるようになることです。

保護者の負担が大きくなりすぎると、毎日の宿題が親子ともにストレスになってしまうこともあります。

家庭の状況に合わせて、無理のない関わり方を考えてみてください。

「手伝う」より「見守る」ことが必要な場合もある

子どもが宿題をしていると、

「本当にこれで合っているのかな?」
「もっと教えてあげた方がいいかな?」

と心配になることもあるでしょう。

しかし、子どもが一生懸命考えているときには、すぐに手を出さずに見守ることも大切です。

少し時間がかかっていても、自分で考えた結果、答えが出せることもあります。

また、間違えることも学習の一部です。

子どもが自分で考え、間違い、学校で学び直すことによって理解が深まる場合もあります。

もちろん、子どもが困っているのに放置する必要はありません。

しかし、「困ったらすぐに親が答えを教える」のではなく、「まずは自分で考える時間を持ち、必要なときにサポートする」という関わり方も大切です。

宿題のサポートで困ったときは学校に相談することも

毎日宿題を見ていても、

「何を教えればいいかわからない」
「子どもが一人ではほとんど進められない」
「宿題のたびに親子で喧嘩になってしまう」

ということもあるかもしれません。

そのような場合には、担任の先生に相談してみるのも一つの方法です。

家庭では難しいと感じていても、学校ではどのように学習に取り組んでいるのかを聞くことで、違った様子が見えてくることがあります。

また、特定の教科だけ難しそうにしている場合や、書くことに極端に時間がかかる場合などには、学校での様子も確認してみるとよいでしょう。

家庭だけで何とかしようとせず、必要に応じて先生に相談することも大切です。

まとめ|親は「代わりにやる」のではなく「できるようにサポートする」

小学生の宿題を親がどこまで手伝うべきか、迷うこともあるでしょう。

親がすべての答えを教えたり、代わりに宿題をしたりする必要はありません。

一方で、子どもが困っているときに、何もせず一人で悩ませ続ける必要もありません。

「手伝う」か「手伝わない」かの二択ではなく、子どもが自分でできることと、まだ難しいことを見ながら関わることが大切です。

例えば、

  • 宿題を始める準備をする
  • 問題文を一緒に読む
  • 困っていることを聞く
  • 答えではなくヒントを出す

といったサポートをすることができます。

大切なのは「宿題を終わらせること」ではなく、「子どもが自分で宿題に取り組めるようになること」です。

子どもの年齢や性格、学習の様子によって、必要なサポートは異なります。

「どこまで手伝うか」に正解は一つではありません。

お子さんが一人でできることは少しずつ任せながら、困っているときには必要なサポートをする。

そんな関わり方を意識してみてください。

宿題をなかなか始めないことに悩んでいる場合は、こちらの記事も参考にしてください。

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