「自主学習の内容は決まったけれど、ノートにどうまとめればいい?」
「せっかくなら、先生が見やすいと思うノートにしたい」
「子どもが一生懸命書いているけれど、ノートがごちゃごちゃして見づらい……」
自主学習ノートは、ただたくさん書けばよいわけではありません。
タイトルや見出しをつける、図や表を使う、大切なところをわかりやすくするなど、少し工夫するだけでも、学習した内容が伝わりやすいノートになります。
とはいえ、「見やすいノート」といっても、カラフルにしたり、きれいなイラストをたくさん描いたりする必要はありません。
今回は、小学校教員として子どもたちのノートを見てきた経験をもとに、自主学習ノートを見やすくまとめるための5つのコツを紹介します。
自主学習ノートを「きれいにする」のではなく、「何を学習したのかが伝わりやすいノート」にするためのポイントを見ていきましょう。
①最初にタイトルを書く
ページの上部などに、その日の学習テーマを書きましょう。
タイトルがあると、ノートを後から見返したときにも、何について学習したのかがすぐにわかります。
例えば、「漢字練習」よりも、「『海』を使った言葉を集めよう」
のように、具体的な内容を書くと、学習の目的も伝わりやすくなります。
☆教員目線のポイント☆
自主学習ノートを見たとき、最初にタイトルがあると「何について学習したのか」がすぐにわかります。
特に調べ学習ではタイトルが具体的な方が良いですが、難しければ最初は簡単なものでも構いません。
学習内容が一目でわかるタイトル作りも、継続して行うとコツがつかめてきます。
②見出しをつける
調べ学習など、書く内容が多い場合は見出しをつけます。
例えば「カブトムシ」について調べるなら、
すんでいる場所・食べ物・体の特徴・わかったこと
などです。
見出しがあると、文章が整理されて読みやすくなります。
☆教員目線のポイント☆
タイトルと同じで、見出しをつけることでノートが格段に見やすくなります。
内容を短い言葉で端的にあらわしてみましょう。
③大切なところだけ色を変える
色えんぴつやカラーペン、蛍光ペンを使うのも一つの方法です。
ただし、何色も使ってカラフルにする必要はありません。
目立たせたいところ・大切な言葉だけ色を変えるなど、使う場所を決めると見やすくなります。
☆教員目線のポイント☆
色をたくさん使ったからといって、必ずしも「見やすいノート」になるわけではありません。
大切なのは、見やすさや、どこが重要なのかが一目でわかること。
色を使うこと自体が目的にならないようにしましょう。
特に低学年の場合は使う色を1~2色程度に絞ると、まとめやすくなるでしょう。
ただし、学校で文房具について決まりがある場合は、そのルールに従ってください。
④図や表を使う
文章だけではわかりにくいものは、図や表にまとめてみましょう。
例えば、植物の成長を調べるなら、
「日付」「大きさ」「葉の枚数」
などを表にすると、変化がわかりやすくなります。
算数なら考え方の図を書く、社会なら地図を使うなどの工夫ができます。
☆教員目線のポイント☆
図や表は、ただ書けばよいわけではありません。
文章だけでは伝わりにくい内容が、図や表にすることでわかりやすくなるかを考えて使うことが大切です。
⑤余白を残す
ノートをぎっしり埋めることだけを考えず、適度に余白を残しましょう。
ノートいっぱいに書くことを目標にすると、文字を小さくしたり、行間を詰めたりしてしまうことがあります。
しかし、学習内容ごとに少しずつスペースを空けておくと、どこからどこまでが一つの内容なのかがわかりやすくなります。
余白があると、後から気づいたことを書き足すこともできますし、
文字や図が詰まりすぎていないほうが、全体を見たときにも内容を把握しやすくなります。
☆教員目線のポイント☆
ノートを見たときに、文字や図がぎゅっと詰まっていると、どこから見ればよいのかわかりにくくなります。
適度な余白があると、一つひとつの内容が整理されて見えます。
実際の自主学習ノートで5つのコツを見てみよう

このノートでは、次のような工夫をしています。
①タイトル
「豆苗ののび方調べ」というタイトルをページの上に置き、何について学習したのかがすぐわかるようにしています。
②見出し
「調べようと思ったわけ」「豆苗とは」などの見出しをつけ、内容ごとに分けています。
③色
目立たせたい部分だけ色を変えて、見やすくなるようにしています。
④図や表
文章だけではわかりにくい部分を表にしています。
⑤余白
内容ごとの間に少し余白をとり、詰め込みすぎないようにしています。
☆教員目線のポイント☆
このように、見やすい自主学習ノートは、たくさん色を使ったり、イラストをたくさん描いたりしなくても作ることができます。
「何を学習したのか」「どこが大切なのか」が見た人に伝わることを意識してみましょう。
補足
内容面についてですが、今回のノートは1ページですが、見開き1ページの場合には「豆苗の絵」「さらに調べてみたいこと」「ふり返り」なども書くことができます。
まとめ|見やすい自主学習ノートは「学び」が伝わる
自主学習ノートを見やすくするには、特別なテクニックが必要なわけではありません。
今回紹介した5つのコツを意識してみましょう。
- 最初にタイトルを書く
- 見出しをつける
- 大切なところだけ色を変える
- 図や表を使う
- 余白を残す
どれも、すぐに取り入れられる簡単な工夫です。
ただし、カラフルにしたり、きれいなイラストを描いたりすることが目的にならないようにすることも大切です。
自主学習ノートで一番大切なのは、「何を学習したのか」「何がわかったのか」がわかりやすいこと。
また、学校や担任の先生によって、自主学習ノートの書き方や使える文房具、ページ数などのルールが決められている場合があります。
色ペンの使用やノートの使い方などについて学校から決まりがある場合は、まず学校のルールを優先しましょう。
そのうえで、できる範囲でタイトルや見出しをつけたり、図や表を取り入れたりしてみてください。
最初から5つすべてを取り入れる必要はありません。
まずは「タイトルをつける」「見出しをつける」など、できそうなところから少しずつ試してみましょう。
自主学習を続けるうちに、自分にとって書きやすく、学習内容も伝わりやすいノートのまとめ方が見つかってくると思います。



