「国語の自主学習って、何をすればいいの?」
自主学習の宿題が出たものの、毎回テーマを考えるのが大変……という小学生や保護者の方もいるのではないでしょうか。
国語の自主学習というと、漢字練習を思い浮かべるかもしれません。
もちろん漢字の学習もおすすめですが、国語には漢字だけでなく、言葉・ことわざ・読書・文章を書くことなど、さまざまな学習方法があります。
そこで今回は、小学校教員として子どもたちの学習を見てきた経験をもとに、小学生が取り組みやすい国語の自主学習ネタを20個紹介します。
「今日は何をしよう?」と迷ったときの参考にしてみてください。
小学生の国語の自主学習は何をすればいい?
国語の自主学習では、漢字や言葉を調べたり、本を読んで感じたことをまとめたり、自分で文章を書いたりすることができます。
学校で習った内容をもう一度練習するだけでなく、「もっと知りたい」「これはどういう意味だろう?」という疑問からテーマを広げるのもおすすめです。
例えば、漢字を1つ選んだだけでも、
- 読み方を調べる
- その漢字を使った言葉を集める
- 熟語を調べる
- 漢字の成り立ちを調べる
- その漢字を使って例文を作る
というように、いろいろな学習につなげられます。
自主学習では、毎回まったく違うことをする必要はありません。
同じテーマでも、調べる内容やまとめ方を少し変えることで、学習を深めることができます。
小学生の国語の自主学習ネタ20選
ここからは、国語の自主学習におすすめのテーマを20個紹介します。
漢字・言葉に関する自主学習
① 漢字を使った言葉を集める
学校で習った漢字を1つ選び、その漢字を使った言葉を集めてみましょう。
例えば「海」という漢字なら、
- 海水
- 海岸
- 海外
- 日本海
- 海洋
などがあります。
まずは知っている言葉を集めて、さらに辞書などを使って知らなかった言葉を探してみるのもおすすめです。
集めた言葉の中から気になったものを選び、意味を調べるところまで発展させてもよいでしょう。
② 漢字や言葉を使って例文を作る
学校で習った漢字や、意味を調べた言葉を使って、自分で例文を作ってみましょう。
例えば「協力」という言葉なら、
「友達と協力して、教室の掃除をしました。」
のように、その言葉を実際に使う場面を考えて文章にします。
低学年なら、習った漢字を使って短い文を1~2文作るところから始めてもよいでしょう。
高学年なら、同じ言葉を使って違う意味の文を作ったり、同じ漢字を何度か使う文をつくったり、より詳しい文章を書いたりすることもできます。
ただ言葉の意味を覚えるだけでなく、実際に文章の中で使ってみることで、その言葉の使い方を考える学習になります。
③ 漢字の部首を調べる
漢字を1つ選んで、その漢字の部首を調べてみましょう。
例えば「海」という漢字なら、部首は「さんずい」です。
さらに、同じ部首を持つ漢字を集めてみると、学習を広げることができます。
例えば「さんずい」なら、
- 海
- 池
- 河
- 湖
- 洋
などがあります。
集めた漢字を書くだけでなく、それぞれの漢字の意味や使い方を調べるのもおすすめです。
低学年では知っている漢字から始め、高学年では「同じ部首を持つ漢字をできるだけたくさん集める」「部首にはどのような意味があるのか調べる」など、難易度を上げて取り組むこともできます。
漢字を覚えるだけでなく、漢字の共通点に目を向けるきっかけになる自主学習です。
④ 漢字の成り立ちを調べる
「この漢字はどうしてこの形になったのだろう?」と疑問を持ったら、漢字の成り立ちを調べてみましょう。
調べた内容を文章だけでまとめるのが難しい場合は、漢字と意味、成り立ちを図やイラストを使って整理すると分かりやすくなります。
ただし、漢字の成り立ちにはいくつかの考え方や分類があります。
学校で習っている内容や、信頼できる資料を確認しながらまとめるとよいでしょう。
⑤ 似た意味の言葉を集める
「大きい」「うれしい」など、普段使っている言葉と似た意味の言葉を集めてみましょう。
例えば「うれしい」なら、
- 喜ばしい
- 楽しい
- 幸せ
などがあります。
ただし、似た意味でも使う場面やニュアンスが異なることがあります。
それぞれの言葉の意味を調べて、例文を作ってみるのもよいでしょう。
⑥ 反対の意味の言葉を集める
反対の意味を持つ言葉を集める学習もできます。
例えば、
- 大きい ↔ 小さい
- 長い ↔ 短い
- 明るい ↔ 暗い
- 新しい ↔ 古い
などです。
低学年なら身近な言葉から、高学年なら少し難しい言葉まで、学年に合わせて取り組めます。
⑦ ことわざ・慣用句を調べる
ことわざや慣用句をいくつか選び、
- 言葉
- 意味
- 使い方
- 例文
という形でまとめてみましょう。
例えば、知っていることわざでも「どういう場面で使うのか」まで調べてみると、言葉の使い方をより深く理解できます。
⑧ 四字熟語を調べる
四字熟語を3~5個選んで、意味や使い方を調べます。
さらに、
- どんな場面で使う言葉なのか
- 似た意味の四字熟語はあるか
- 反対の意味の言葉はあるか
- 例文を作る
などに発展させてもよいでしょう。
⑨ 知らない言葉の意味を調べる
本や教科書、テレビなどを見ていて、「この言葉はどういう意味だろう?」と思った言葉を調べてみましょう。
自主学習のためにわざわざ難しい言葉を探す必要はありません。
自分が実際に「意味を知りたい」と思った言葉をテーマにすることも、自主学習の大切なポイントです。
意味だけでなく、例文や似た意味の言葉も一緒にまとめると、より充実したノートになります。
いくつか調べていくうちに日々の生活の中で、疑問に思った言葉をそのままにしない習慣もつきます。

読書を生かした自主学習
⑩ 読んだ本を紹介する
最近読んだ本を1冊選び、本の紹介を書いてみましょう。
例えば、
- 本のタイトル
- 作者
- 主な登場人物
- どんな話か
- おすすめしたいところ
- 読んでみた感想
などをまとめます。
文章だけでなく、本の表紙を描いたり、内容を図にしたりしてもよいでしょう。
「友達に紹介する」など、相手を設定することで書きやすくなります。
⑪ 読書をして心に残った場面や言葉を書く
本を読んで「ここが面白かった」「この言葉が心に残った」という場面を1つ選びます。
そして、
- どの場面なのか
- どんな言葉が出てきたのか
- なぜ心に残ったのか
- 自分はどう思ったのか
を書いてみましょう。
「面白かった」などの感想だけで終わらせず、なぜそう思ったのかまで書くことがポイントです。
⑫ 登場人物についてまとめる
物語を読んだら、登場人物について調べるようにまとめることもできます。
例えば、
・登場人物の名前
・行動
・その行動から分かること(性格など)
という形です。
「この人物はどんな性格だと思う?」と考えることで、文章を読み取る練習にもなります。
⑬ 本の続きを想像して書く
物語を読んだ後に、「この続きがあったらどうなるだろう?」と想像して書いてみましょう。
自由に物語を考えるので、楽しみながら文章を書く練習ができます。
みんなの知らない話の場合は、あらすじを書いた後に元の物語と自分で考えた部分が分かるように、「ここからは自分で考えた話」と書いておくとよいでしょう。
文章を書く自主学習
⑭ 日記を書く
その日にあったことを日記に書いてみましょう。
「今日は○○をしました」だけで終わらず、
- 何があったのか
- そのときどう思ったのか
- なぜそう思ったのか
- 一番印象に残ったことは何か
などを加えてみます。
例えば、
「今日は家族で公園に行きました。最初は少し暑かったけれど、友達と一緒に鬼ごっこをしたら楽しくなりました。」
というように、出来事だけでなく、自分の気持ちも書くことがポイントです。
低学年の場合は「いつ・どこで・だれと・なにをして・どうだったか」を意識して書くのがおすすめです。
毎日の出来事を文章にすることで、自分のことを説明したり、考えを言葉で表したりする練習になります。
⑮ 好きなもの・人・場所を紹介する文章を書く
自分が好きなものや、詳しく知っているものについて、誰かに紹介する文章を書いてみましょう。
例えば、
- 好きな動物
- 好きなスポーツ
- 好きな食べ物
- 好きな本
- 好きな場所
- 好きな遊び
など、テーマは自由に決められます。
「何が好きか」だけでなく、
- どんなものなのか
- どこが好きなのか
- おすすめしたいところ
- 具体的なエピソード
などを入れると、相手に伝わりやすい文章になります。
例えば「好きな動物」というテーマなら、
「私はカワウソが好きです。カワウソは水の中を泳ぐのが上手な動物です。特に、泳いでいる姿がかわいいところが好きです。」
というように、相手が知らないことを分かりやすく説明することを意識してみましょう。
日記が「自分の経験や気持ちを書く学習」なのに対して、こちらは「相手に分かりやすく伝える文章を書く学習」になります。
⑯ 短い物語を作る
自分で登場人物や場所を決めて、短い物語を作ってみましょう。
例えば、
- 主人公は誰?
- どこで起こる?
- 何が起こる?
- 主人公はどうする?
- 最後はどうなる?
という順番で考えると、物語を作りやすくなります。
最初から長い文章を書く必要はありません。
数行の短い物語から始めてみましょう。
⑰ 「もし○○だったら?」を考えて書く
「もし自分が動物だったら?」
「もし1日だけ魔法が使えたら?」
「もし学校がなくなったら?」
など、「もし○○だったら?」というテーマを決めて文章を書きます。
自由に想像しながら書けるので、文章を書くことが苦手な子でも取り組みやすいテーマです。
教科書・学校の学習を深める自主学習
⑱ 教科書に出てきた言葉を調べる
国語の教科書を読み返して、意味が分からない言葉や気になった言葉を探します。
選んだ言葉について、
- 読み方
- 意味
- 似た意味の言葉
- 反対の意味の言葉
- 例文
などを調べてまとめます。
授業で習った内容を、もう一度自分で掘り下げる自主学習になります。
⑲ 主語と述語を見つける
文章の中から「誰が・何が」にあたる主語と、「どうする・どんなだ・何だ」にあたる述語を探してみましょう。
例えば、
私は、昨日友達と公園で遊びました。
という文なら、
- 主語:私
- 述語:遊びました
となります。
まずは教科書や本の文章から、主語と述語をいくつか見つけてみましょう。
慣れてきたら、
- 修飾語を見つける
- 主語と述語の関係を考える
- 長い文章を文のまとまりに分ける
- 自分で主語と述語を使った文を作る
などに発展させることもできます。
低学年では短い文から始め、高学年では少し長い文章を使うなど、学年に合わせて難しさを変えられる自主学習です。
⑲ 国語の文章を読んで要点をまとめる
教科書などの文章を読み、「この文章では何について書かれているのか」を自分の言葉でまとめます。
最初は一段落だけをまとめるところから始めてもよいでしょう。
文章を短くまとめるときには、「一番大切なことは何か?」を考えることがポイントです。
⑳ 好きな文章・詩・俳句などを紹介する
教科書や本などから、好きな文章や詩、俳句などを1つ選びます。
そして、
- どこが好きなのか
- どんなところが印象に残ったのか
- 読んでどんな気持ちになったのか
などを書いてみましょう。
「好き」という自分の気持ちを、理由と一緒に文章で説明する練習になります。
国語の自主学習をノートにまとめるときのポイント
国語の自主学習は、テーマを決めたら終わりではありません。
「何を調べたのか」「何が分かったのか」が読み返したときにも分かるようにまとめることが大切です。
最初に学習するテーマを書く
ノートの最初に、何について学習するのかを書きましょう。
例えば、「漢字練習」だけでも間違いではありませんが、
「『海』を使った言葉を調べよう」
のように、具体的に書くと学習内容が分かりやすくなります。
調べたことだけでなく「自分の考え」も書く
言葉の意味やことわざを調べるだけで終わらず、
「初めて知った」
「この言葉はこんな場面で使えそう」
「この登場人物は○○な性格だと思う」
など、ふりかえりとして自分が考えたことも書いてみましょう。
自主学習では、調べたこと+自分の考えという形にすると、学習が深まりやすくなります。
表や囲みを使って整理する
似た言葉や反対の言葉などは、表にすると比較しやすくなります。
例えば、
| 言葉 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| 話す | ||
| しゃべる |
のように整理すると、後から見返すときにも分かりやすくなります。
最後に「わかったこと」をまとめる
自主学習の最後に、「今日の学習で分かったこと」を1~2文程度でまとめると、その日の学習内容を振り返ることができるのでおすすめです。
なお、自主学習ノートをさらに見やすくまとめる方法については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

国語の自主学習をもっと発展させる3つの方法
同じテーマでも、少し工夫するだけで学習を深めることができます。
「調べる」だけで終わらず、例文を作る
例えば「ことわざ」を調べる場合、
ことわざを調べる
↓
意味を書く
↓
どんな場面で使うのか考える
↓
自分で例文を作る
というように発展させられます。
「調べて書いたら終わり」ではなく、調べたことを使ってみることがポイントです。
1つのテーマからさらに調べる
最初に選んだテーマから、新しい疑問を見つけていく方法もあります。
例えば「犬」という言葉について調べた場合、
「犬」という言葉
↓
犬に関することわざ
↓
犬が登場する物語
↓
犬の種類
↓
犬に関する言葉
というように、興味のある方向へ学習を広げられます。
前に習ったこととつなげる
自主学習では、以前の授業で習ったことをもう一度取り上げても構いません。
「前に習った漢字を使って例文を作る」
「以前読んだ物語の作者と同じ作者の書いた本を読んで感想を書く」
など、これまでの学習とつなげることで、復習にもなります。
国語の自主学習でテーマが思いつかないときは?
「毎日自主学習をしていると、だんだんネタがなくなってしまう……」
そんなときは、特別なテーマを探す必要はありません。
教科書から探す
国語の教科書を開いて、
「知らない言葉はないかな?」
「気になった表現はないかな?」
「もう一度読んでみたい文章はないかな?」
と探してみましょう。
授業で習った内容をもう一度調べたり、詳しくまとめたりするのも立派な自主学習です。
普段の生活から探す
テレビや本、家族との会話など、普段の生活の中にも国語の学習につながる言葉がたくさんあります。
「この言葉はどういう意味?」
「この言葉は漢字でどう書く?」
「このことわざはどんなときに使う?」
など、疑問に思ったことをそのまま自主学習のテーマにしてみましょう。
好きな本や興味のあることから探す
好きなことなら、調べることも楽しくなります。
動物が好きなら動物に関する言葉、スポーツが好きならスポーツに関する言葉など、自分の興味と国語を組み合わせる方法もあります。
前に間違えた問題から探す
テストや宿題で間違えた漢字や言葉を、もう一度学習する方法もあります。
「間違えた漢字を練習する」
「意味を調べる」
「その漢字を使った言葉を集める」
「例文を作る」
など、1つの間違いから学習を広げることができます。
小学生の国語の自主学習は「正解のある勉強」だけじゃなくていい
国語の自主学習というと、漢字練習や言葉の意味調べなどを思い浮かべる方も多いかもしれません。
もちろん、こうした学習も大切です。
一方で、国語には「自分はどう思ったか」「なぜそう思ったか」を考える学習もあります。
本を読んで感じたことを書いたり、物語の続きを考えたり、身近な出来事を文章にしたりするのも国語の学習です。
大切なのは、「何をしたか」だけではなく、「何を学んだか」「何を考えたか」が分かることです。
最初から難しい自主学習をする必要はありません。
「今日は知らない言葉を3つ調べてみよう」
「好きな本についてまとめてみよう」
など、取り組みやすいものから始めてみましょう。
まとめ|国語の自主学習は身近な言葉から始めてみよう
今回は、小学生の国語の自主学習ネタを20個紹介しました。
国語の自主学習には、
- 漢字や熟語を調べる
- ことわざや慣用句を調べる
- 知らない言葉の意味を調べる
- 読んだ本についてまとめる
- 自分で文章を書く
- 教科書の学習を深める
など、さまざまな方法があります。
「何をすればいいか分からない」ときは、まずは自分が興味を持った言葉や本、学校で習った内容からテーマを探してみてください。
そして、調べたことを書くだけでなく、「自分はどう思ったか」「何が分かったか」まで書いてみると、より充実した自主学習になります。
毎回違うテーマを探す必要はありません。
同じテーマでも、調べる内容やまとめ方を変えながら、自分に合った国語の自主学習を見つけていきましょう。



